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FXで負けないメンタル

 FXや株など相場の世界では、メンタルが重要であると言われています。 メンタルについて書かれた書籍はゾーンをはじめとして多数あります。 しかし、メンタルに関する内容は曲解されてつたわり、単に「ルールを守ること」がメンタルとして 捉えられる傾向があります。
しかし、本質はそこではありません。

 成功しているトレーダーはみなメンタルの重要性について説きます。 しかし、なにがメンタルなのかについては 抽象的な表現にとどまっています。我々日本人はメンタル=根性論に 結びつけることがありますが、精神の力で巨大市場を動かせるわけはありません。

 FXで負けないトレーダーになるには、メンタルは不可欠です。 FX寺子屋としてメンタルについての見解をまとめました。

なぜ「ルールを守ること」が独り歩きしているのか?

  トレードルールを守ることは非常に大切なことです。しかし、ルールを守ることは、 あくまでも手段であり目的ではありません。先人は為替、先物、株式相場にとり組み、 その上でトレードルールが必要であるとのべています。相場に参加する目的はそこで 利益を上げるためであり、トレードルールを守ることはそのために必要な手段にすぎません。

 皆が「トレードルールを守れ」と口にする背景には、人間の心理的な問題 と、相場自身がもつ特性があります

相場の世界では勝敗を自分自身で決める

 たとえばギャンブルと比較した場合、競馬、競艇、パチンコ、ルーレット、 ポーカーなどのゲームでは、勝負の勝ち負けは自分以外の第3者が決めます。それどころか ゲームのルールに勝敗の決め方が明記されています
競馬の場合は、馬の着順を当てるゲームなので、自分の買った馬券が馬の着順 と違っていれば負けです。ルーレットやポーカーでは、ディーラーや他のプレイヤーの 手札、出目などで勝敗が決まります。
このように一般的なゲームは、ルールで勝敗が決まります。

 一方、FXや株などの相場の世界では、バイナリーオプションなどの 特殊な取引を選ばない限り、勝敗のルールはありません。どんなに含み損が でても、資金がつきない限り負けは確定しません。逆にどれほど含み益が 出ても、利確しない限り勝ちは確定しません。

 この「含み益」、「含み損」という概念が相場の世界を難しくしています。 含み益は利確しない限り、自分のお金になりません。含み損も損切りや 強制ロスカットがかからない限り、自分の口座からお金がなくなることはありません。
大事なことなので、くり返しますが、 「含み益」と「含み損」が相場を難しくしているものの正体です。

トレードルールを決めることは、ゲームのルールを作ること

 競馬やルーレットなどのギャンブルは、ルールに勝敗が明記されています。 しかし、FXでは勝敗自体を自分自身で決める必要があります。トレードルールをきわめて 単純に表現するなら、どの状態になったら勝ちで、どの状態が負けかをきめることをさします。

 FXではどこで利確するか、どこで損切りするかを自分で決めます。 資金が枯渇しないかぎり誰もあなたの利確や損切りに口を出してくることはありません。

 たいていのゲームのようにルール自体が勝敗を決めてくれないので、 自分自身の意思で勝敗を決めます。しかし、人間の心理的な問題がこの意思決定に干渉してきます。

人間の心理的な問題

 人間の心理、いや脳の問題といったほうがいいかもしれません。 人は本能的に快楽をもとめ、苦痛を避けようとします。世の中には苦痛を 受けることを喜ぶひともいますが、これは軽度の苦痛が快楽に変わっているからで あり、腕を折られる、歯をへし折られる、火をつけられるといった拷問レベルの 苦痛を喜ぶ人はいません。
  お金を失うといった経済的な不安も苦痛としてとらえられます

 一方、人間は楽しい、気持ちいい、わくわくするといった感情が起きるとき、 脳内ではドーパミンという神経伝達物質が生成されます。 ドーパミンは「脳の快楽物質」ともいわれているように、神経細胞間でご褒美の やり取りをしています。
  ドーパミンはトレードで勝ったり、ギャンブルで高額配当を仕留めたときに も大量に放出されます

FXは簡単に勝てる

 FXは1/2のゲームです。競馬などに比べればはるかに勝率の高いゲームのため、 初心者でも大きく勝つことができます。この時、脳内ではドーパミンが放出され、 トレードに勝って大金を得た時の快感を覚えます。さすがに、初心者の段階で億単位の 金を稼ぐことはありませんが、ものの数十分で数十万の利益を出すことも可能です。

 この時の成功体験は、あなたの心理に深く刻まれます。脳内ではどばどばと ドーパミンが放出され、爽快感や全能感を得ているかもしれません。 この成功体験がFXのメンタリティに大きな影を落とします

 トレードで勝てることを経験すると、またあの成功体験を経験したいと考え、 とにかくポジションを持ちたいと考えるようになります。 これが初心者にありがちな「ポジポジ病」です。たまたま勝ったにもかかわらず、 自分に相場の才能があると勘違いして、エントリーしないと利益を 逃してしまうと考えるのです。

 成功体験は冷静な判断力を失わせます。

  • 本来エントリーすべきじゃないポイントではいる
  • 利益がのっているとき、希望的観測で利確のポイントを遅らせる
  • 含み損が出ているとき、自分のエントリー方向に戻ることを信じて損切りしない
  • 負けトレードのあと、枚数を増やして一気に取り戻そうとする

 これらの行動は、あなたが「もう一度あの成功体験を経験したい」と勝手におもった結果です。 ドーパミンの影響はかなり深刻で、過剰なドーパミンは幻覚、強迫神経症、麻薬や たばこなどの中毒にも関係します。この状態はトレード中毒と言ってもいいかもしれません。

恐怖が支配する

 成功体験があなたにさんざん下手打ちさせ、口座の資金が大幅に目減りするころ、 トレード恐怖症というべき症状が出ます。

  • 本来エントリーすべきポイントで入れなくなる
  • ちょっとでも利益が出たら即座に利確する
  • 損切りはますます遅くなり、含み損が出たときはせめて半値、 出来ればエントリーポイントまで戻ってくれとお祈りするようになる
  • 見送ったエントリーポイントが、大きな利益を出し激しく後悔する

 「損大利小」の状態です。ここでも、やはり損切りができないことが尾を引きます。

 ほとんどの人は、ここで手法のせいにして情報商材や書籍を買いあさる ようになります。文章にしてみると分かると思いますが、この状態になった 最大の原因は「希望的な観測」をトレードにいれていることです。 もう一度、あの時のように儲けたい、自分のエントリー方向に行ってほしい、 自分だけは損はしたくないといった感情が、あなたの資金を減らしていきます。

負けないトレードを心がける

 FXはもともと勝率が高いゲームです。だから、勝つことよりも負けないことに 神経を集中すれば、勝てるようになります。メンタルの問題を具体的に深く掘り下げているので、 問題点がどこにあるのか理解してもらえたと思います。
具体的にまとめると

(1)成功体験を忘れる

 ドーパミンのクサビを自ら断ち切る努力をして下さい。過去いくら儲けたかではなく、 今後いくら稼げるかに意識を切り替えます。1回のトレードで大きな利益を得ること をあきらめ、堅実に利益を上乗せする思考に切り替えて下さい。
  過去の成功はまぐれ、運が良かったと考えるべきです。

(2)エントリー根拠を明確にする

 なぜそのポイントでエントリーするのかを明確にして下さい。 そうすれば、その根拠が消えた時が、損切りのポイントになります。 あいまいさを残したままだと、どこで損切りすればいいかわからなくなります。

(3)反復練習をする

 自分の決めたエントリーポイントをくり返し、チャートを見ながら練習します。 同時に損切りの練習もします。特にスキャルピングの場合は、一瞬の躊躇が命取りに なる可能性がありますので、普段から練習をくりかえすことが重要です。
  プロのスポーツ選手、競技者はみな本番のために膨大な練習をします。 相場の世界で生き残りたいのであれば、練習をさぼって勝てるという考えを捨ててくさい。

(4)統計的な検証をする

 自分のルールが統計的に優位性があることを確認して下さい。 反復練習とおなじで、そのトレードルールで勝てるかどうかを自分自身の目で確認していないと、 実際のトレードの際に、エントリーや損切りの遅れにつながります。

「損を小さくすることだけを考えていたら、トータルで勝てるようになった」

これは内田塾塾長内田氏の言葉です。和尚の講話集 で公開していますので、ぜひ聞いてみてください。

為替和尚プロフィール

FXトレーダー。 株から相場の世界に足を踏み入れ、日経225先物を経て為替取引をはじめる。 トレード歴は10年以上。
トレードの手法はスキャルピング。自分自身もトレーダーとして身を立てる一方、FXの技術を人に教えてきた。

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(2015/04/10更新)

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